最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 前に扉から入った時は緊張しすぎて何とも思わなかったけど、Zenithももしかして……。

「栞、入ろ?」

 一人で考え込んでいると、明李君に突然そう呼ばれる。

 はっ、そうだった……ここで考え込んでもダメだっ……。

「えっと……失礼します……。」

 私は明李君に連れら、Anarchy室の扉を潜り抜ける。

 その瞬間、私は思わず息を呑んでしまった。

 凄い……こんなにおしゃれな部屋、初めて見た……。

 室内はモノクロ系で統一されていて、おしゃれ感が漂っている。

 それなのに居心地は悪くなくて、リラックスできる雰囲気さえあった。

「栞、来たか。」

「新さんっ……!」

 奥から新さんが姿を見せ、ふっと優しく微笑んでくれる。

 学校では姿を隠す為に偽名だけど……新さんにもっと名前を呼んでもらいたい。

 ぼんやりとそんな考えを巡らせて、私もつられて微笑む。

「こっちに座れ。」

 そのまま新さんに誘導されて、大きなソファに座らせてもらう。

 や、やっぱりこれもふわふわっ……!