最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 寮の手続きも任せてしまったし、新さんのお家にもたくさんの迷惑をかけたはず。

 だから、罰が当たらないか心配になってしまう。

 こんなに幸せになって、良いのかな……。

 今までずっと嫌われて生きていたようなもので、魔術師としか見られなかった。

 生きづらくて学園生活も諦めかけた時に、手を引っ張ってくれたのが新さん。

「本当に本当に、ありがとうございますっ!」

 感謝をめいっぱい込めて、新さんにぎゅっと抱き着く。

 やっぱり新さんに触れていると、落ち着く……。

 人の体温はこんなにも安心できるものだと知ってからは、この温かさなしでは生きていけないと思っている。

 新さんがいないと、生きていけない……。

 こう思うのって、新さんからしたら重いのかな。

 自分が意外にも愛が重たくて、びっくりしてしまう。

 人に好意を寄せた事が今までなかったから、余計にそう思うのかもしれないと考えた。

「可愛い奴だな。もっと甘えろ。」

 新さんは私が甘えてきた事に満足しているのか、私より強い力で抱きしめてくれる。