最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 ……流石独占欲の塊。

 けれど、ここで神菜を早々に帰したくはない。

「待っ……!まだ話は終わってませんよ!」

「こっちは終わった。あまりここにいたくない。」

 焦って早口になってしまったが、神々を止める事が優先。

 なのに神々は、ぐいっと神菜を腕を引っ張って寮を出ていこうとした。

「えっと……そ、創さんっ!また学校で会いましょうねっ!」

 帰り際、神菜が振り向いてそう言ってくれる。

 はぁ……神菜は本当、人を簡単に虜にしてしまう。

 ……まぁ、今は神々に譲るか。

 神菜の笑顔が見れた僕は、案外あっさりと今は諦めた。

 “今は”だけれど……。

 神菜が神々を好きじゃなくなったら、僕が奪う。

 それ以前に、僕のことを好きにさせればいいのか。

 不意に、自分の部屋の中を見つめる。

 僕の部屋の中には手錠や足枷、檻やロープなどを用意している。

 ……でももう、必要ない。

 強引な手を使ったって、神菜の心は奪えない。神菜に好きになってもらえない。

 この前強行突破をしようとして、身をもって感じた。