最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 あのマンションの一室を借りる費用が、あるかどうか……。

 お、思ったよりも大変そうだっ……あはは。

 あの場の勢いで契約解消を申し出たけど、今考えればとんでもない事をした気がする。

 でもすぐに首を左右に小さく振って、考えを払拭した。

 ……ううん、もうあれでいい。後悔していないから。

 新さんと会えなくなるほうが後悔しそうだし、絶対にこっちの選択肢を取ったほうが良いんだ。

「ま、マンションがどうなるか分からないですけど……た、多分大丈夫です!」

 な、何とかなるはずっ!

 意気込んでいる私を、新さんは何かを考えながら見つめている。

 ん……?考え事かな……?

 そう思って邪魔にならないように大人しくしようと思って……たけど。

「もし神菜が良かったら……Anarchy寮に入寮しないか?」

「へっ……?」

 今、とんでもなくびっくりする言葉が聞こえたような……?

 何の事かさっぱり分かっていない私。

 そんな私に、新さんは立て続けに丁寧に説明してくれた。

「神菜の住んでいるマンションは政府から提供されているものなんだろ?契約を切った今、寮に入寮したほうが負担も少ないだろうし、外には滅多に出ないから変装のしんどさもないはずだ。」