最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 私が聞くのもおかしな話だと思うけど……。

 そうすると、新さんは少しだけ難しそうな表情を浮かべながら、こう口にした。

「神菜が暴走した時……つまり一昨日だ。あの日は少し政府に用事があってな。」

「そ、そうだったんですね。」

 用事って、どんなものだろう……?

 一瞬頭に浮かんだけど、あんまり聞くのも失礼だと思ってやめた。

 もしかすると、私関係だったりは……って、自意識過剰すぎだっ。

 きっと新さん自身が用事があったんだと思うから、私は聞かないほうが良い。

「神菜、政府との契約を切ってしまって本当に良かったのか?」

 一人でうんうんと納得していたその時、恐る恐るそう聞かれた。

 うーん……確かに、どうなんだろうとは思ってしまう。

 政府のおかげで今まで生きてこられたんだから、恩返しくらいはしたい。

 政府との契約を切った今、多分今住んでいるマンションにも住めなくなる。

 衣食住は全て政府が負担してくれていたから、生活する費用が一応あるとはいえ、お金自体は多くはない。