最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

「う、うんっ。」

 和向君も心配してくれてる……やっぱり優しい。

 いつも思うけど、みんな優しすぎると思う。

 どうしてこんなに優しいのかは分からないけど、嬉しいなぁ……。

「栞!新さんから聞いたぞっ!大丈夫だったのかっ!?」

 今来たらしい疾風君が、顔を曇らせながらこっちに向かってきてくれる。

 心配してくれる人がいるなんて……私は幸せ者だ。

 疾風君の心配を吹き飛ばすため、大きめに頷いてみせた。

「大丈夫だよっ!新さんが守ってくれたから!」

「……っ、そうか。良かった。」

 疾風君は一瞬だけだけど顔を歪めて、苦しそうな表情をした。

 え……?どうしたんだろう……?

 今まで見たことないくらい悲しそうだったから、今度はこっちが心配になってしまう。

 でもすぐに表情を戻してしまったから、結局どうなのかは分からなかった。

「そういや昼の事、新さんから聞いたか?」

 立て続けに疾風君は不思議そうな表情で、私に尋ねてきた。

 昼の事って、多分Anarchy室に来てってお話の事……だよね?