最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 新さんと離れるなんて、考えられないから。

 私が訴えるようにそう言うと、新さんはふっと優しく微笑んでくれた。

「ありがとな、気持ちを言ってくれて。」

 再び頭を撫でられ、こんな場面なのに胸が高鳴る。

 新さんはいつだってかっこよくて、素敵な人。

 政府と新さん、どっちを選ぶかって言われたら間違いなく、新さんを選ぶ。

 私は、新さんにそれくらい溺れている。

「神菜はこう言っている。だからお前らの元にこいつを帰らせない。」

 私の代わりにきっぱりと言ってくれた新さんに、じわっと視界が歪む。

 その中でお偉いさんは顔を赤くして、ぎりっと歯を食いしばった。

「なっ……!いいのか元宮神菜!契約を切るというのなら、これからの住居も生活も保障しないぞ!」

「その事については好きなようにしろ。こいつは、もう俺の恋人だ。恋人の生活くらい、いくらでも保障する。」

「……チッ。」

 お偉いさんは新さんと口論を繰り返し、舌打ちを残して理事長室から出て行ってしまった。

 こ、これは……契約解除って事でいいのかな?