最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 たくさんの疑問が脳裏を掠めるけど、今は気にする余裕はない。

 いつだって、私のピンチの時を助けてくれるのは新さん。

 新さんは、私のヒーローだ……。

 ぎゅっと新さんの制服の裾を握り、お偉いさんから視線を外す。

 そうすると新さんは、私の頭を撫でて優しい声色で聞いてくれた。

「神菜はどうしたい?」

 どうしたいって……そう聞かれなくても、答えはとっくに出ている。

 新さんがこう聞いてくれたのは、私の意見を誰よりも尊重してくれているから。

 本当に本当に、神様みたいな人っ……。

「私、は……」

 政府に戻るなんて選択肢は、取りたいと思わない。

 政府に戻れば籠の中に自ら戻って、新さんたちとも会えなくなる。

 また、窮屈で縛られた日常を歩まなければいけない。

 そんなの……嫌に決まっている。

「政府になんて、戻りたくありませんっ!私は、新さんとずっと一緒にいたいですっ!」

 お偉いさんの言う事を今更聞けるほど、私は聞き分けの良い人間じゃない。

 今までは切り捨てられる事が怖くて言えなかったけど、今なら言える。