最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

「お話はそれだけですか?なら私は、失礼します。」

「待て!」

 お偉いさんの声を聞かずに、踵を返して帰ろうとする。

 だけどその瞬間、お偉いさんに肩を強く掴まれた。

「何ですか?」

「お前を早々に解放させるわけにはいかないんだ!魔術師が政府には必要なんだ!」

 意外と、お偉いさんって粘着質だったんだ……。

 そんな事を思い、お偉いさんの手を払おうと腕を伸ばす。

「家族がどうなっても良いのか!」

 ……どうして今、家族を引き合いに?

 そう思ったけど、お偉いさんの言葉には説得力がある。

 事実、政府は私の両親の生活も保障してくれている。

 ……そこまでして、政府に残ってほしいの?

 どうして私にばかり執着するのか、なんとなくは見当がついている。

 私の魔力が、世界規模で貴重なものだから……じゃないかと。

 だからと言って、こんなに引き留めるなんて分からないけど。

 でも、家族を出されたら身動きが取れない。

「……っ、魔術ですか……。」

 どうしようかなんて考えを巡らせていた時、お偉いさんが魔術を使ってきた。