最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 生活するだけのお金は持っているし、契約を切ったとしても何とかなる。

 家を探さなきゃいけないのは、結構大変だと思うけど……仕方がない。

 それだけで政府から解放してもらえるのなら、全然安いものだ。

 ……それに、政府に戻る事で新さんと会えなくなるほうが嫌。

 だったら自分のことは自分で何とかして、頑張って生きるしかない。

「私は、自由に生きてみたいんです!」

 魔術師という仕事は気にいっている部分もあるから、辞める事は考えていない。

 というか、仕事をしているから手元にお金があるんだから、辞めるわけにはいかない。

 政府に自分から抗議した事自体が久しぶりで、恐怖と緊張が心の中を占めている。

 そんな私に、お偉いさんは酷く動揺したように瞳を揺らした。

「そんな事、許すはずがないだろう!お前は政府に必要な人材だ、今頃解放してたまるか。」

「契約期間はとっくに過ぎています。あなたが言ったんじゃないですか、私が自立するまでって。」

 私はもう、一人で生きる事ができる。いつまでも政府のお世話にはならない。