最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 お偉いさんも私に鋭い視線を向けてきていて、すくみ上がりそうになった。

 流石政府の人……やっぱりちょっと怖い。

 私は政府専属だけど、お偉いさんと直接会う事は滅多にない。

 だから今ものすごく緊張しているし、気を抜けばへたりこんでしまいそうだ。

 だけどお偉いさんの前で、隙を見せるわけにはいかない。

 私はもう一度大きく息を吸ってから、自分の気持ちを曝け出した。

「私はすでに自立できる年であり、経済的にも問題はありません。あの日から今まで私を隔離してくださった事には感謝していますが、あなたの言いなりにはなりたくないんです。もう……籠の中から解放してください。」

 政府の人には、たくさんの恩がある。

 あの日私を引き取って家族と引き離してくれた事も、ここまで面倒を見てくれた事も感謝している。

 でも政府の人間になってから、私は魔術師としてしか見られなくなった。

 鈴香さんだけは私を元宮神菜として見て接してくれたけど、政界は行きづらい事だらけだった。

 それにもう……政府に養ってもらわなくても、私は生きていける。