最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 私の質問を聞いたお偉いさんは、ゆっくりと口を開いた。

「どうして……そんな事言わなくても分かってるだろう?殺戮魔術討伐の不祥事についての話をしに来た。」

「そうですか……。」

 やっぱり、そうだと思った。

 学園に来るとは思ってなかったけど、私の答えは決まっている。

 どうせ、「政府に戻ってこい。」とか言われるんだろう。

 断れば、「契約を切る。」と脅してくるんだろう。

 見え透いた未来を考え、私は大きな声で言葉を口にした。

「……私は、不祥事を起こしたからと言って政府に戻るつもりは、もうありません。」

「何?」

 私がたてつくと、案の定お偉いさんは眉間に皺をこれでもかと寄せた。

 不機嫌オーラをあからさまに出していて、少しだけ怯んでしまう。

 だけど私は、こんな事で引いたりなんてしない。

「私はもう決めました。この学校から退学なんてしたくありませんし、政府にはもう戻りたくないです。契約を切っていただけないでしょうか。」

 毅然とした態度で言葉を並べ、お偉いさんをじっと見つめる。