「失礼、します。」
息が上手くできなくなりそうで、声がいつにもなく震える。
だけど、入らないという選択肢を取るわけにもいかず、意を決して理事長室に足を踏み入れた。
……っ!?
その途端、私は本気で息をする事を忘れた。
だって私の視界に入ったのは……あの日、私を引き取った政府のお偉いさんだったから。
『家族を守りたいのなら、私たち政府の人間になってくれ。』
「久しぶりじゃないか、元宮神菜。」
声をかけられ、緊張で体が硬直してしまう。
そのお偉いさんの声には怒りと絶望と、落胆の気持ちが入り混じっているみたい。
――逃げ出したい。
一瞬にしてそう思うけど、体が言う事を全く聞いてくれない。
逃げ出すなんて選択を取ったら、私の安全なんて保障されないけど。
自己完結をさせて、私は震える唇で声を発した。
「どうして……ここにいるんですか?」
理由なんて分かり切っていたけど、わざとらしく尋ねる。
お偉いさんの口から……聞かないと、確信が持てない。
息が上手くできなくなりそうで、声がいつにもなく震える。
だけど、入らないという選択肢を取るわけにもいかず、意を決して理事長室に足を踏み入れた。
……っ!?
その途端、私は本気で息をする事を忘れた。
だって私の視界に入ったのは……あの日、私を引き取った政府のお偉いさんだったから。
『家族を守りたいのなら、私たち政府の人間になってくれ。』
「久しぶりじゃないか、元宮神菜。」
声をかけられ、緊張で体が硬直してしまう。
そのお偉いさんの声には怒りと絶望と、落胆の気持ちが入り混じっているみたい。
――逃げ出したい。
一瞬にしてそう思うけど、体が言う事を全く聞いてくれない。
逃げ出すなんて選択を取ったら、私の安全なんて保障されないけど。
自己完結をさせて、私は震える唇で声を発した。
「どうして……ここにいるんですか?」
理由なんて分かり切っていたけど、わざとらしく尋ねる。
お偉いさんの口から……聞かないと、確信が持てない。

