最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 そう大きな声で言い放った瞬間、ぐいっと新さんに抱きしめられた。

「そういう事だから……こいつを奪おうだなんて、考えるなよ。」

 いつもの新さんの声にドスが混じったような感じのものが聞こえ、一瞬だけ驚く。

 でも、奪おうってどういう意味……?

 私をっていう意味も全く分からないし……ううっ、誰か説明してっ!

「……別にそれでもいっか。僕は諦めるつもりは毛頭ないし、今は泳がせておいてあげるよ。」

「それもそうだね。“今は”気にしなくても良いか。というか、ここにいる奴らほとんど諦める気なんてないだろ。」

「空衣、性格変わってる。」

 風羽さんと天さんがそんなよく分からない事も言っていて、ますます疑問が膨らんでいく。

 だけど皆さん分かっているような顔つきで、私だけが何も理解してないようだった。

 うーん、皆さんよく分からない話をする事多いなぁ……。

 他人事のように思い、皆さんのやり取りをなんとなくぼんやり眺める。

 その様子を見ていると何故だか、笑みが自然に零れてきた。