最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 私はそんなやり取りを流し見しながら、天さんたちにも謝った。

「今まで隠していて、ごめんなさいっ……!」

 隠していないとダメだったとはいえ、黙ってる事は良くなかった。

 今その事を痛感し、下唇を噛み締める。

 だけど生徒会の皆さんも、誰も私を責めてくれなかった。

 世妖さんが私に近づいてきて、さっと私の頭を撫でる。

「栞、言ってくれてありがと。相当勇気がいる事だったでしょ?」

「ありがとうございます!というか、先輩が謝る事じゃありません!仕方がなかった事だったんですから!」

 都真君も元気いっぱいな様子でそう言ってくれる。

 こんないい人たちを騙していたなんて……私はなんて、愚かだったんだろう……っ。

 そう思った途端、都真君が驚いたような声を上げた。

「せ、先輩!泣かないでください!」

「皆さん、優しすぎ、ますっ……。」

 震えた声で私はそう言って、一生懸命に涙を拭おうと頑張る。

 私、やっぱり馬鹿だった……っ。

 もっと早くに本当の事を言って正体を明かしておけば……なんて、考えてしまう。