最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 もしかしたら……もう顔も見たくないって、嫌われたかもしれない。

 次から次へと嫌な可能性が脳裏に浮かんできて、泣きそうになる。

 だ、ダメ……私が泣くのは、おかしい。

 ……その瞬間、明李君の安堵したような嬉しそうな声が、私の耳にはっきりと届いた。

「栞、本当の事言ってくれてありがとっ!」

「え……。」

 考えていたものとは全く違うものが聞こえて、勢いよく明李君に視線を移す。

 それに続いて疾風君と和向君も、安心したように大きく息を吐いた。

「明李の言う通り、言ってくれてありがとな。」

「しーちゃん、僕からもありがとうっ!」

 みん、な……何で、そう言ってくれるんだろう。

 三人の言葉を聞き、じわっと涙が溢れてくる。

 だって私は、編入した時からずっとみんなのことを……欺いて騙してきたんだから。

 もっと責めて怒ってくれても、いいのにっ……。

「先輩、一昨日……大丈夫でしたか?僕、ずっと心配で……。」

「まさかおりちゃんが元宮神菜だとは思ってなかったけどさ……今言ってくれて、ありがとね。」