最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 よ、良かった……。

 翔葉さんはまだ難しそうな顔をしていたけど、私は笑顔を返した。

 翔葉さんって、やっぱり分かりにくい人だっ……。

 前からずっと思っているけど、感情が読めない。

 そ、それが翔葉さんの良いところだと……私は思っている。

 感情を表に出す事が苦手だって言う人もいるしっ!

 強引に自分に言い聞かせ、私は皆さんのほうを見て震える手で変装を外した。

 皆さんの反応が怖くて、足がすくみそうになる。

 面倒な私に優しくしてくれて、感謝してもしきれない。

 そのおかげで本当の事を言うのが……凄く怖い。

 でもここで怖気づいててもダメだから、私は大きく息を吸って頭を下げた。

「皆さん、ずっと黙っててごめんなさいっ……!」

 許してなんて、強欲な事は望まない。

 私のこの謝罪も、真に受けなくても良い。

 それでも……本当にずっと、騙しててごめんなさい……っ。

 震える腕を落ち着かせながら、ゆっくりと顔を上げる。

 皆さん、どんな顔してるのかな……。

 怒ってるかもしれない。幻滅したって言われるかもしれない。