最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 私、きっと退学処分になっちゃうんだろうな……。

 ううん、政府に呼び出されるっていう可能性もある。

 そうすれば……せっかく新さんに気持ちが伝わったのに、会えなくなるかもしれない。

 嫌な方向ばかりに考えが行き、心臓が苦しいくらいに締め付けられる。

 そんな事、絶対に嫌だっ……。

「大丈夫か?」

 ぎゅっと目を瞑って、両手を痛いほど握りしめた時だった。

 新さんにそう聞かれて、はっと慌てて笑顔を取り繕う。

 だ、ダメだよねっ、こんな弱気な事言ってちゃっ……。

 もう、心配する面倒事は……私自身で何とかする事なんだから。

「は、はいっ……大丈夫ですっ……!」

 あははと乾いた笑みを作ってぎこちなく言い、教室のほうに向かおうと階段に向かう。

 ……だけど、遠くから驚くほど大きな声が聞こえてきた。

「しーおりっ!大丈夫だったのっ……!?」

「あ、明李、君っ……!?」

 階段から急いで降りてきた明李君に、驚いて大きく目を見開く。

 しかも明李君の後ろには、疾風君と和向君の姿もあった。