最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 いつもと同じように、新さんと一緒に歩く。

 だけど……思っていた通り、注目度がいつもより尋常じゃない。

「ねぇ、柊木栞が元宮神菜だったんでしょ!?」

「そうそう!あそこで歩いてるの、元宮神菜だってことだよ!」

「こんな近くにいるとか……信じられないっ!」

 うっ……いろんな声が聞こえるっ……。

 正体をバラしてしまったから仕方ないと言えば仕方ないけど、注目される事は慣れない。

 魔術師の仕事をしている時も、人と関わる事はあんまりなかったし……。

 何か変な事を言われていない事を祈りながら、私はびくびくと怯えながら学園内へと入る。

 と、とりあえず無事に来れた……ふぅ……。

 靴を履き替えて、ほっと安堵の息を吐く。

 通学だけでここまで緊張するなんて、今後が大変な事になりそうだっ……あはは。

 私自身こんなに早く正体を明かす事になるなんて思ってなかったから、心の準備ができていない。

 でも……理事長からお話は、絶対あるよね。

 私が起こした暴走……不祥事を、理事長が知らないとは思えない。