最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 神菜には完全に嫌われた。父さんにも頼れない。

 まぁ……父さんは良い。何とかなるだろう。

 問題は……神菜のほうだ。

 優しい、だけれど卑怯な手を極度に嫌う神菜だから、もうどうすればいいんだ。

 神菜は僕の存在意義なのに、神菜の為に毎日を生きているのに……神菜に嫌われたら死んだも同然。

 ……なんて、結局は自分護りだ。

 都合の悪い事から目を背け、気に入らなければ何とかする。

 あはは……僕、子供かよ。

 心中で自分に対しての悪態を吐いてから、もう一度ため息を吐く。

 とりあえず神菜には嫌われている事確定だから、生きる意味なんてない。

 もう今は……誰にも会いたくない。

 自己中なのは誰よりも分かっている。こんなの、馬鹿みたいだ。

 そう、分かっているのに。

「神菜……っ、どうすれば僕を見てくれる……っ。」

 叶わない願望を口にし、自己嫌悪に陥る。

 だけれどこれで、もうはっきりした。

 ――僕は完全に、最低最悪なクズに成り下がった事に。

 そんな事を思い自虐しながら、僕は虚ろな瞳で部屋の中に閉じこもった。