最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 神々は人間……女性には興味がなかったはずなのに、何なんだあの変わりようは。

 神菜を愛おしそうに見つめて、守ろうと抱き上げている。

 その光景を見て、僕は下唇を噛み締めた。

 強く強く、血が滲むまで噛む。

 この時からだった、僕の人生計画が狂い始めたのは。



 くそっ……どうしてこんな事になってるんだ。

 Anarchyの奴らはもちろん、Zenithの奴らまで神菜に近付きだしたらしい。

 僕はその事にも苛立ち、半ば衝動的に神菜に提案をした。

「神菜さん……生徒会に、入っていただけませんか?」

 この言葉はまだマイルドに濁したほう。

 本当は「僕以外見ないで。」と言ってしまいたかった。

 そう言わなかったのは、少しの良心が抗ったから。

 神菜の特別でもない僕に、そう言う権利はない。言える立場じゃない。

 だからその言葉だけで……留めてあげたのに。

「神々のどこが良いんですか?」

 僕はもう、気持ちを閉じ込めておく事ができなかった。

 自分の気持ちを言ってしまえば、歯止めが利く事なんてない。静止の声が届く事もない。