最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 そして……この月魔城学園は、学校全体が魔方陣へと変化させられる。

 本当に僕は、環境に恵まれている。

 神菜を手に入れる為に用意された環境と言っても、過言じゃない。

 だから僕はすぐ、魔術を発動させた。

 僕の体内に蓄えられている魔力を全て使い、魔方陣を作り出す事ができた。

 まぁ……その副作用と言ったらいいのか分からないけれど、不定期に大きな邪気魔力が湧くようになった。

 最初は邪気が増えないように、こっちが地道に浄化していた。

 けれど、気付いたんだ。

 ……この事態を活用すれば、簡単に神菜を編入させる事ができるんじゃないか。

 神菜は有名すぎる魔術師だ。無理なのかもしれないと分かっていても、方法がこれしか思いつかなかった。

 そして考えた通り、神菜を月魔城学園に“任務”と称して編入させる事ができた。

 編入も春に合わせる事ができ、僕は歓喜な気持ちに包まれていた。

 これで……理由がなくても、神菜に近づく事ができる。

 そう思うと、笑みが異様なくらいに零れてしまう。

 ……だけどこの選択がすでに、誤っていた事には気付けなかった。