最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 結局権力が欲しい、ただの貪欲な生き物だったってわけ。

 でも……神菜が近くにいるのなら、もういい。

『政府には話をしてあります。元宮神菜には体の良い事を言って凌いでください。』

 妖精族が良い種族だって思われる為に、必要な事。

 神菜に不審がられたら、それこそダメだから。

『くれぐれも、余計な話をしないでくださいね。』

 僕が脅したって口走ろうものなら、父さんの存在ごと抹消する。

 ……僕は、本気だ。

 釘を刺すように言い、僕はもう一つ準備を始めた。

 神菜は高校二年生。普段は正体を隠しているらしいけれど、あの人間性だから惚れる輩が出てきそうだ。

 そんな事をさせないように、ある魔導書を開いて発動させる。

 その魔導書に書かれている魔術を発動させれば、召喚術で何でも願いを叶えてくれる魔獣が召喚されるらしい。

 完全に神菜をものにする為、僕は迷わず核として妖精族の守護ストーンを使用した。

 神菜と会った時に貰った、妖精族を守ってくれる立派な代物。

 神菜の魔力が多少残っているから、効果は絶大だろう。