最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 だから、僕は強行突破に出た。

 父さんの目の前で魔術を発動させ、脅してまで神菜を編入させる仕方。

『僕は父さんよりも強いんです。それに父さんも、元宮神菜がいたほうが良いでしょう?』

『脅迫をしても良いと、思っているのか。』

『はい。』

 父さんが大人しく編入を許してくれれば、強行突破に出ようとは思わなかった。

 ……仕方ないですよね。

『父さんが僕の言う通りにしてくれなければ、操作魔術も駆使します。妖精族長としての尊厳を守りたいのなら、元宮神菜を編入させてください。お願いします。』

 言う事を聞かなければ、殺してしまいそうだし。

 僕の存在意義は元宮神菜、ただ一人。父さんなんて、いなくても何とかなる。

 実際に僕は、父さんよりも実力がある。

 父さんが僕に、敵うはずがないんだ。

『元宮神菜の何が、お前を本気にさせるかは分からないが……そこまで執着するのなら、必ず元宮神菜を妖精族へと引き込める事だな。それは分かっているだろう?』

 ふっ……やっぱり父さんも、元宮神菜の加護が欲しいんじゃないか。