最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 しかもその人間が、神菜の両親や親戚だという事を知ってしまった。

 政府と自立するまで契約しているという事も、知る事ができた。

 暴走をしてしまったから、神菜は政府に引き取られているらしい。

 あの笑顔の裏には、そんな悲劇があったのか……。

 こんなに人間に自分から踏み込む事なんてないのに……僕はよっぽど、神菜に気を取られているのかもしれない。

 人間に憐れむ事もなければ、恋心を抱く事もなかった。

 どれほど、惚れ込んでいるのかなんて知らない。

 でも、それでいい。

 僕の目的は、神菜を僕のものにする事なんだから。

 ……だからその為に、僕は父さんを脅した。

『父さん、元宮神菜を月魔城学園に編入させてください。』

『そんな事、できるはずないだろう。』

 始めはそう言って、僕の話を聞いてはくれなかった。

 まぁ……父さんの言い分は、十分すぎるほど分かる。

 ここ二年も政府と繋がる事はなかった。神菜もいろんなところから引っ張りだこだから、簡単に会えない事も理解している。