最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 改めてそう思って、また気分が落ち込む。

 せっかく新さんが慰めてくれたのに、これじゃあ意味がない……。

 でも私はどんな顔でみんなに会えばいいのか、分からない。

 謝ればいいって問題じゃないのは一番理解しているから、どうすればいいんだろう。

 弱音のように吐き出して、新さんに抱き着いていた腕を離す。

 私、新さんを困らせるような事、言っちゃったな……。

 私の問題なのに、新さんに頼ろうとするのが間違ってる気がする。

 ……こんな考え持ってる時点で、私は甘えていないのかも。

 そんな事を考えながら、再び落ち着こうと深呼吸を繰り返す。

 その瞬間、新さんが私の背中をさすりながらこう言ってくれた。

「俺は学校に行けとも行くなとも強要しない。気持ちが落ち着かなければ家にいればいいし、あいつらに一度でも会いたいのなら一緒に学校へ行こう。無理強いをさせるつもりはない。」

 ……やっぱり、新さんの言葉は説得力がありすぎるよ。

 いつもそう思うけど、新さんの言葉は全てを包み込んでくれそうな温かさがある。