最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 前も言ったけど、私は甘えている人間だ。

 新さんには特に……甘えてしまっている。

 だからあんまり甘えないように……とは思うけど、まさかそう言われるとは……。

 今だって私が否定しているのに、新さんは心配そうな声で言ってくる。

「いや、お前は甘えなさすぎだ。もっと甘えてくれ。」

 あ、甘えてくれって……そう言ってくれるのは新さんくらいだ。

 出会った時から私にこれでもかって言うほど甘くて、助けてくれるヒーロー。

 これ以上甘えて罰が当たったらどうしよう……そう思う。

 ……でもそう言われると、甘えたくなっちゃう。

 私はバックハグ状態体制を直し、新さんに真正面から抱き着く。

 新さんが甘えてって言ったから、強くぎゅってしようっ……。

 たくさんの“好き”が伝わるように、腕を精一杯に伸ばす。

 新さんの膝に乗ったまま、新さんと見つめ合う。

 その時新さんが、困ったような参ったような口調でこう呟いた。

「こんな可愛い事してくれるとはな。こんな愛おしすぎる彼女がいて、俺は幸せ者だ。」