最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 翔葉さん、どうしたんだろう?

 だけどすぐに口を開き直して、翔葉さんはため息交じりにこう言った。

「新と元宮の荷物は車に置いといた。準備もできてるからAnarchy室の裏口から出ろ。」

「あぁ、ありがとな。」

「はいはい。どういたしまして。」

 く、車……?

 どういうことだろうと分からなくて、たくさんのはてなマークを脳裏に浮かべる。

 不思議に思って聞こうと口を動かしたその時、新さんがこう口にした。

「本当はテレポートですぐ送ってやりたいが、俺の神力も足りなくなってきてな。送迎車を用意させたから、今日はそれで帰ろう。」

 そ、送迎車……す、凄い……。

 自分とは次元の違う話に、つい呆気に取られる。

 やっぱり新さんは凄い人、なのかな……。

 改めてそう思わされ、ちらっと新さんに視線を動かす。

 いつもと変わらない無表情だけど、愛おしく感じずにはいられなかった。

 新さんはいつだってこうして、私のことを考えていてくれる。

 自意識過剰だって思われそうだったけど、それだけ愛されてるんだって実感できた。