最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 ……けど、そう身構えた私に翔葉さんは、荒々しく頭を撫でてきた。

「わっ……しょ、翔葉さんっ……?」

「元宮が気負う必要は全くない。迷惑っつーか、お前にかけられる迷惑は迷惑じゃないって言うか……」

 言葉が纏まっていないのか、視線を逸らしながら言う翔葉さん。

 その間もわしゃわしゃと私の頭を撫でていて、不覚にもふっと笑みを零してしまった。

 ふふっ、翔葉さんも可愛いところ、あるんだっ……。

 失礼だという事を承知して、心の中でそう思っておく。

 翔葉さんは新さんと違って、結構雑なところがあるというか、何というか……あはは。

 ぼんやりと思い、少しだけ微笑む。

「……翔葉、あんまり触るな。」

 その瞬間に新さんに、ぐいっと強い力で引き寄せられた。

 さっきよりも断然強い力で抱きしめられて、ぽっと顔が赤くなる。

 ぎゅってされる事はよくあるけど、人前でされるのは……恥ずかしい。

「はぁ?まさかお前……」

 翔葉さんは何かを言いかけたけど、一瞬だけ険しい表情を浮かべて口を閉ざした。