最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 そう考えると悲しさに苛まれそうで、涙が溢れてきそう。

 私が泣くのは、絶対にダメ。

 下唇を噛んで我慢し、両手を握り合わせる。

 その気持ちを察してくれたのか、新さんは私の手に自分の手を重ね合わせた。

「だからお前のせいじゃないって言ってるだろ。何も心配しなくていい。」

 優しい声でそう言う新さんに、少しだけ気持ちが軽くなる。

 気にしない事はできないけど、やっぱり新さんの言葉には魔法がかかっているのかもしれないなぁ……。

 言葉一つでこんなに安心できるなんて、新さんは凄い。

「は、い……。」

 なんとか声を出し、こくんと頷く。

 必要以上に声が出せなくて、俯きがちになってしまう。

 何でこんな時に、私はダメになっちゃうんだろう……。

 いつもそう。火に油を注ぐような事しかしない私は、生粋の馬鹿なんだと思う。

 迷惑じゃないって、大丈夫だって言ってくれるけど……私が気が気じゃない。

 って、困らせてる元凶が何を言ってるんだか。

 自分で自分を嘲笑い、新さんにバレないようにため息を零す。