「分かってる。もう離さないからな。」

「私も、ですっ……。」

 そんな事言われなくても、私が離れられない。

 こんなに一人の人に溺れるなんて、考えてなかった。

 だけど気持ちが通じるって、こんなに……幸せだったんだ。

 私はまた新さんに抱き着いて、幸せを噛み締めていた。