最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

「本当か?」

「ほ、本当ですっ……!」

 信じていないのか、飲み込めていないのか、再度尋ねてくる新さん。

 そ、そんなに信じられないのかなっ……?

 でも私はもう、新さん以外を好きになれない。

 ……新さんのことが、誰よりも大好きだから。

「こんな私だけど、離れていかないでください……っ。」

 私は今まで、散々迷惑をかけてきた。呆れられるほどの。

 それでも、離れてほしくない。ずっとそばにいてほしい。

 ……新さんの隣に、いたいっ。

「離れるわけないだろ。」

 私の言葉にそう返してくれ、新さんはぎゅっと抱き寄せてきた。

 強く強く抱きしめられ、少しだけ苦しくなる。

 だけど今は……温かい新さんの体温に触れて、嬉しくなった。

「俺はお前のことが好きすぎて仕方のない男だ。離れてって言われても、もう離してなんかやらない。」

 ふっと微笑みと共に言われた、甘い言葉。

 声もさっきの優しいものとは違っていて、これでもかというほどの甘いものだった。

 新さんにそう言われると、本当だと信じて疑わなくなる。