最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

「あらた、さん……。」

「どうした?」

 私の声に、優しいいつもの声で返してくれる新さん。

 あぁもうどうして……新さんはこんな私に、これでもかってくらい優しんだろう。

 新さんからゆっくりと離れて、一回だけ深呼吸をする。

 ふぅ……って、深呼吸しても落ち着けないや……あはは。

 人を好きになった事なんてないから、どうすればいいのかなんて……知る由がない。

 だけど今すぐにでも――想いを告げたかった。

「好き、ですっ……!」

 小さな声、だけどできるだけの大きな声でそう言い放つ。

 こ、告白って……は、恥ずかしいっ……。

 今すぐにでもどこかの穴に潜ってしまいたいっ……。

「それは……俺と同じ意味での、好きか?」

 新さんは信じられないといった様子で呆気に取られていて、若干の震え声で尋ねてくる。

 同じ意味でのって……新さんは私のこと、好きでいてくれてるの?

 もしそうなら答えは……もちろん。

「はいっ。私は新さんと同じ意味で、新さんのことが好きなんですっ……!」