最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 誰……?

 お父さんとお母さんが意識を失って倒れている今、私は何も考えられなくなっていた。

 ぼんやりとしたまま、暴走する魔力を抑えられない。

 私が、やったんだ……。私が二人を……。

『……っ。』

 そう思った直後、私は意識を飛ばしてしまった。



 次に目を覚まして視界に映ったのは、見慣れない天井。

 病院みたいなところで、私の知ってる場所じゃない。

 ここ、どこ……?

 理解が追い付かず、痛む頭を押さえながら体を起こす。

 その時に近くの扉から、いかにも偉い人だというおじさんたちが数人入って来た。

 あ……見た事、あるかもしれない……。

『私たちは政府の上層部の者だ。君を政府に連れていく為にここに来た。』

 意識を飛ばす前に聞いた声と同じで、私は鋭い視線を向ける。

 何で政府に連れて行かれなきゃ、いけないの……?

 疑問と疑惑と不信感が込みあがってきて、今すぐにここから逃げ出したくなる。

 この人たちの言う事、聞きたくない……。

 ……でも結局次の言葉を聞いて、私は同意せざるを得なくなった。