最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 魔力を最大限発動させ、標的を親戚たちに変える。

 やめて……っ。

 いくら親戚たちだからって、危害を加えて良い理由にはならない。

 だけど体は言う事を聞いてくれなくて、魔力を使う感覚に襲われる。

『かんちゃんっ……!落ち着いてっ……!』

 その瞬間、お母さんが私にぎゅうっと強く抱き着いてきた。

 ……っ、あったかい。

 呑気に考える暇はないけど、そう思う事だけはできた。

 お母さんの体温に包まれて、ゆっくりと正気を取り戻していく。

 その場に崩れ落ちて、完全に戻っている自分の状態を確認した。

 よ、よかっ……っ!?

 でもその代わり、私の目の前には親戚たちが意識を失っていた姿が映し出された。

 親戚だけじゃない……お父さんと、お母さんも。

『どうなって、るの……?』

 どうしてみんな、倒れてるの……?

 理解が追い付かず、ボロボロと涙が零れ落ちる。

 私の、せいだ……。

『私が魔力を使ったから……?』

『よく分かってるじゃないか、元宮神菜。』

 ぽつりと言葉を口に出した時、背後から人の気配を感じた。