最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

『かんちゃん……!』

 お母さんも奥の部屋から出てきて、私を優しく引き寄せてきた。

 その行動に、どういう事なのかとまた謎が深まる。

『お母さん、どういう事……?』

 瞬きを何度も繰り返して、震える声でお母さんに尋ねる。

 だけど同時に、親戚の高らかな声が聞こえてきた。

『あんたは忌み子なんだから、さっさとこの二人から離れてちょうだい!魔力を持ってる子は忌々しくて見てられないわ!』

『神菜にもう関わらないでくれ!』

 ……やっぱり、私だったんだ。

 お父さんは私を庇ってくれるけど、罪悪感が拭いきれない。

 だけどお父さんたちだけは……巻き込まないで。

『お父さんたちにだけは、暴力をしないでください……っ。お願い、します……っ。』

 二人には、危害を加えないで……っ。

 頑張って訴えても、どうせ伝わらない。

 そう考えて大人しくしたほうがいいのかな……なんて、思ってた時だった。

『……あ、熱い……っ。』

『神菜……?』

 急に体が熱を帯びて、真っ黒な何かに支配される。

 そのまま私は、周りに攻撃を仕掛けようとしていた。