最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 こけて付く後には到底見えないけど、心配をかけたくない。

 ドジだから、多分大丈夫っ……。

 意気込みながらそのままごく自然とお家に帰り、家の中に入る。

 今日は学校が終わるの早かったから、きっとお父さんたち帰ってないだろうな……。

 そう思って落ち込みながらも、玄関で靴を脱いだ。

『いくら言ったら分かるんだ!もう神菜に近づくなと言っただろう!』

 ……その時、お父さんの怒号が聞こえてきた。

 な、に……?

 不吉な予感を感じ取り、吸い込まれるようにリビングへと入っていく。

 行きたくないと、怖いと思っているのに……体が勝手に動く。

『お、とうさん……?』

 リビングのドアを開けた途端、私の視界に入って来たもの。

 それは……お父さんが親戚の胸倉をつかんでいたところだった。

 見たこともないような怖い鬼の形相をしているお父さんに、大きく肩を揺らす。

 ここにどうして親戚がいるのかも、分からないのに……。

『神菜っ!?』

 お父さんは私の姿を見るなり、親戚の胸倉をつかむ事をやめた。