最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 無事……だったかどうか、記憶は定かじゃない。

 でも何も問題なく、普通に生きていたと思う。

 今まで親戚との事を隠していたから、中学も親戚の子たちと同じ。

 だからいじめは終わらなかったし、激化するばかりだった。

『あの子って純血な人間のくせに魔術持ってるんでしょ?呪われた子なんじゃない?』

『魔力があるって事はそれだけ強いって事だろ?ならちょっとくらいサンドバックにしても良いんじゃね?』

 恐ろしい事を聞くのも、もう恒例になっていた。

 別に誰に何を思われようが、何も感じなくなっていたから。

 私は誰にも受け入れてもらえず、生きていくんだと……悟ってしまったから。

 ……だけど私の人生は、やっぱり平穏はなかった。



 いつもの日常が壊れたのは、ほんの小さな出来事から。

 その日は学校でいじめられたせいで、目立つところに傷がついてしまった。

 絆創膏やガーゼで隠せる大きさじゃなかったし、隠す事ができない傷。

 こけたって事にすれば、二人とも怪しまないよね……。