最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 自分が傷つけられるのは良い。だって当たり前だと思っていたから。

 痛いのは嫌だけど、仕方のない事……なんだよね。

 私が魔力を持ってるせいで、こうなってるんだから……。

 だけど両親だけは、傷つけてほしくない。

 私は両親の前では全ての傷を隠し、親戚とも仲が良く演じている。

 二人に心配をかけるわけにはいかなかった。

 両親は私が魔力を持っている事にも寛容で、普通の子供として接してくれ育ててくれている。

 それだけでも相当な負担がかかっているだろうから、これ以上迷惑はかけられない。

『かんちゃん、学校は楽しかった?』

『うんっ!今日も楽しかったよ!』

 お母さんから毎日聞かれる質問にも、にこにこしたまま笑顔で返す。

 それが私の日常に、なりつつあった。

 相変わらず学校でも親戚の子供たちや取り巻きにいじめられる事はあるけど、耐えられないわけじゃない。

 “忌み子”というあだ名もいつの間にかついていて、結果的に誰とも仲良くすることはできなかった。

 友達さえも、知り合いさえもできない。

 そんな孤立した環境の中、私は無事に中学に上がる事ができた。