最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 そして魔力があると発覚した数日後に、私は魔力を使ってしまった。

 確か……親戚同士が集まる会合の日だった。

 お父さんたちは兄妹が多いから、その分親戚も多い。

 子供同士で遊んでいた時、玩具の取り合いで喧嘩になった子たちがいた。

 最初はいつもの事だから……と思って無視していたけど、喧嘩が激化してきた。

 私より数個年上の子もいたけど、完全無視。

 両親たちは親戚たちと何やら話しているようで、時折大きな声が聞こえてくる。

 何、話してるんだろう……?

 そう思いながらも、流石に喧嘩を止めないといけないと感じて声を上げた。

『喧嘩はダメだよっ!』

 子供の時は怖いものなしだから、何事でもする発言する事ができた。

 でもその子たちは聞いてくれなくて、じわっと涙が滲んでくる。

 聞こえているはずなのに、喧嘩をやめてくれない子たちに悲しさがこみ上げてくる。

 だから私は思わず、喧嘩している子たちの間に割って入った。