最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

「状況は理解できないが……やっぱり元宮神菜は凄いな。」

 成生さんも咲空さんも、先輩のことを絶賛している。

 当たり前だ。あんなに大きな殺戮規模の魔術を消し去ったんだから。

 元宮神菜の姿も直で見た事がなかった僕にとって、さっきの経験は刺激が強すぎる。

 改めて……先輩が、元宮神菜が凄いんだと理解した。

「ふぅ……栞、本当に凄いや……。」

「明李!栞は大丈夫なのか!?」

「あの魔術は消えたんだよねっ!?」

 観心のほうも戌待たちと合流したらしく、そんな会話をしている。

 戌待たち、どこ行ってたんだよ……。

 正義感が強い戌待と夜目は多分校内を走り回ってたんだろうけど、何をしていたかは少しだけ気になった。

 ……って、僕が気にする事じゃないし。

 僕は先輩とZenithだけが大事だから、他は何とも思わない。

「よか、ったぁ……。」

 風羽さんは安心しきったらしく、脱力感が半端ない。

 あはは……流石風羽さんと言ったところだ。

 ここまで安心しているのは、それだけ先輩の事が好きだからだと思う。