最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 妖精族の次期族長……仕掛けた人物が、分かったかもしれない。

 ……創さん。もしかして、あなたなんですか?

 この学園の理事長は妖精族の現族長。

 なら次期族長はすぐに分かってしまう。

 理事長の息子……創さんが、この事態を仕組んだ可能性が大いに高い。

 もちろん確証なんかないし、根拠もこのストーンだけ。

 それでも私には、どうしても創さんが仕掛けたものだとしか思えない。

 そんなわけ、ないのに……。

 創さんは怖い一面もあるけど、こんな残酷な事はしない人だ。

 優しくて温厚で、気遣いができる凄い人。

 ……意味が、分からない。

 そう思った瞬間、周りの黒い渦が一気に晴れた。

 多分、核を壊したからもう魔術が発動しないんだと思う。

 晴れた周りの様子を見ながら、私は一度ほっと息を吐いた。

 とりあえずは、阻止できて良かった……。

 もうこれで私の正体がバレてしまった。言い逃れなんてできない。

 ……また政府機関に、逆戻りかな。

 そう考えて、今度はため息を大きめに吐いた。