最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 私は……皆さんの頑張りを無駄にしちゃいけない。

 ここで私が諦めたら、誰が殺戮魔術を止めるって言うんだろう。

 ここで食い止めないと、世界が崩壊する。

 だから何としても……止めなくちゃ。

「……っ、わ、れた……。」

 早く魔力を流して内側から壊れて……っ!

 そう強く願ったと同時に、私の手の中にあった核は大きな欠片へと割れていった。

 やっと、割れた……。

 ……だけどその欠片には、見覚えがあった。

 安堵の息を吐きそうになりかけ、慌てて目を瞠る。

 私が壊した核の欠片は、淡い緑色をしていて……謎の文様がついているよう。

 その文様は……私がずっと前に刻印したものと、全く同じものだった。

 ……どういう、事……?

 欠片は幸いな事に大きめに割れている。

 それらを組み合わせて、できるだけ元の形に戻そうと試行錯誤する。

「……っ!」

 全ての欠片を元通りに直して、私は大きく目を見開いた。

 ま、さか……。

 元通りに戻した核の正体は――私が以前依頼で妖精族の次期族長に渡した、守護用ストーンだった。