最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 ――それでも、もう決めたから。

 一気に魔力を消費し、テレポートで中央棟まで移動する。

 久々に魔術を使うから、腕が鈍ってなきゃいいけど……。

「私の魔力を狙っているんでしょう?だからこれ以上、他の人を傷つけないでください。」

 私は今から、魔術師だ。

 誰が何といおうと、普通の人間には戻れない。

 理解した上で動いているんだから、悔いはないけど。

 私の声に反応した殺戮魔術は大きく動き、風邪を吹き散らしてくる。

 それと同時に私は、自ら変装を解いた。

 変装しながらは流石に邪魔だし、魔術を使うからもうバレている。

 案の定、生徒さんたちは私の姿に大きく驚いていた。

「あの地味子、元宮神菜だったのかっ……!?」

「世界中で飛び回ってるって聞いたけど、まさかこの学園にいたなんて……!」

「なぁ、俺らって元宮神菜をいじめてたって事だよな……!?」

 口々に何かを言っている生徒さんたちだけど、気にしている暇は残っていない。

 タイムリミットも、もう過ぎている。