最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

「じゃああたしたち、殺されちゃうの!?」

「今来栖様や天会長が動いてるらしいけど、全く収まってないみたい……。」

 風羽さんたちまで……?

 そんな声が聞こえてきて、意識が揺らぐ。

 皆さんに大きな被害が出る前に、何とかしないといけない。

 でも本当に、私が勝手に動いていいの?

 悩んでいる暇はないというのに、余計に考え込んでしまう。

 だけど同じようなタイミングで、大きな風が辺りに巻き上がった。

 下手したら宙に浮いてしまいそうなほど威力が強い風で、こけかけそうになる。

 あの殺戮魔術が、攻撃を始めた……?

 ……ううん、違う。

「……狙ってきてるんだ。」

 ――あの殺戮魔術は、私を狙ってきている。

 私が多大かつ良質な魔力を持っているって、バレたんだ。

 その証拠にさっきから、私の周りばかりに風が吹いている。

 当たりが強くて痛くて、気を抜いたら泣いちゃいそうだ。

 ……でも私を狙ってるって事は、私が行けば収まるのかな?

 私が生贄になってくれば、平和になるのかな?