最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 どういう状況って……見たら分かると思うんだけど。

「見たまんま!殺戮魔術が召喚されたの!」

「はぁっ!?」

 信じられないといった様子の声が聞こえたけど、完全にシカトする。

 小鳥遊の話に付き合ってる暇なんか、こっちにはないって。

 殺戮魔術と敵対してる以上、命の保証はない。

 最高級の魔術師が命を懸けて鎮めた魔術だから、僕たちじゃ歯が立つ事はない。

 そして恐れていた事態が、起こった。

「……っ!」

 今まで攻撃してこなかった殺戮魔術が突然、攻撃を当ててきた。

 クリティカルヒットと言える軌道で黒い何かが飛んできて、守護する余裕もなくなる。

 窓枠から落ちてしまったけど、浮遊魔術も持っているから心配はない。

 こっちのほうが絶対、攻撃しやすいな……。

 新たな発見を呑気にしながらも、喝を入れ直して攻撃を再開する。

 さっきの攻撃でみんな、大分体力が削られた。

 僕が前線で戦ってるとはいえ、みんなにも多大な魔力を使わせてしまっている。

 他のZenith会員は大した魔力も持ってないから、あてになんかならない。邪魔になるだけ。