最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 廊下の窓枠に立って、殺戮魔術へと鎮静化魔術を放つ。

 こんな風に生徒の前で魔術を使う事になるとは、思ってなかったな……。

 基本的に学園内では魔術をかけないから、腕が鈍っている感覚になる。

 それでも負けないように、力を入れて自分の中の魔力を最大限まで使う。

 四方から見ている生徒たちのせいで気が散りそうになったけど、気にしないように集中する。

 空衣もお得意の魔術で攻撃を仕掛けていて、少しだけ頼もしくなった。

「手抜くなよ、来栖っ!」

「言われなくて分かってるってば!」

 こんな状況で手を抜けるわけないじゃん……と反論しながら、魔術をかけ続ける。

 咲空たちの援護のおかげでしんどさは感じないけど、思ったよりも魔力の使用量が多い。

 これ、持つかな……。

 殺戮級の召喚獣と戦闘になるなんて考えてなかったから、体が持つか心配になってくる。

 だけど、持たせなきゃ……。

「おいお前らっ!これはどういう状況だっ!」

 その時に背後から、小鳥遊の焦った声が飛んできた。