さらには、もともと綺麗な顔はさらに磨きがかかり、かなりの美男子に成長を遂げていた。
綺麗な金髪の髪は少しくせっ毛で、ふわふわしてるし…まつ毛なんか女の私より長いんじゃってくらい。
肌だって…日焼けはしているもののあんなに外で稽古してるはずなのにシミの1つも見当たらないのが羨ましかった。
「キース、久しぶり。調子はどう?」
「絶好調だぜ。あとで、一試合しような」
「わかった、あとでな…。それで団長、副団長は…?」
私がキースにそう尋ねた時。
「俺ならここだけど?」
そう声が聞こえ、奥の部屋から出てきたのはシェスだ。
漆黒のマントを羽織り、これまた綺麗な漆黒の髪をなびかせながら現れたシェスに思わず息を呑む。
本当に…綺麗な顔ね。
うっとりするくらい白い肌はまるで陶器のよう。シェスもこの4年でかなりの美青年に成長を遂げていた。
キースを太陽とするなら、シェスは月。
暗い中でも圧倒的な存在感を持つ彼には結局、私は1回も勝てたことがない。