とある公爵令嬢の華麗なる遊戯〜私、絶対に婚約破棄してみせます〜



しばらく2人の後について歩いているとレンガ造りの大きめの建物が見えてきた。

「ふふ。2人ともいらっしゃい!歓迎するわ…!ここが我が街の治安を取り仕切る騎士団の詰所よ」

「そうだけど…なんでお前がそんな偉そうなんだ…?俺、一応この騎士団の副団長なんだけど」

ドヤ顔で紹介するアンにハロルドは小さくため息をこぼす。

「まぁまぁ…兄さんってば細かいことは気にしない!あんまりネチネチしてるとモテないわよ〜。あぁ、そう言えばこの前も酒場のマリーにフラレ…っぶ!」

「もうお願いだからお前はちょっと黙ってろ…」

余計なことを言いそうになるアンの口を手で塞ぎ、ハロルドは私とミリアに向き直った。

「まぁ…とりあえず、ここが騎士団の詰所だ。今日非番の団員は基本的にここで過ごしたり、あとは裏にある闘技場で練習したりしてるから…フロイド達も闘技場見学してみるか?」

「はい、ぜひ!!」

食い気味の私と対象的に、ミリアはサッと手を上げると。

「僕は運動苦手なんで、詰所の中で休んでていいですか?」

ハロルドにそう問いかける。