「アリシア〜すごいね!とっても綺麗よ?」


私がそう褒めてあげると、少し恥ずかしそうに照れる姪の姿に思わず胸がキュンとなる。


「さ、アリシア。メイドとお部屋に戻っていらっしゃい?私とフローラはまだちょっとお話があるから。終わったらすぐに行くからね」


「はーい!フローラちゃん、後でね〜」


素直に返事をしたアリシアは、小さく私に手を振りながら戸口で待機していたメイドと共に部屋を出ていった。


「ふふ。アリシアもしばらく見ない間に背が伸びたようですね」


「そうなの。もう日毎に成長してるからすぐにドレスのサイズに調整が必要なのよ」


クスクスと、楽しそうに微笑むオフィーリアお姉様を見ていると、結婚をして子どもを産み、家庭を守ることも確かにとても素敵なことだと思う。


きっと、お父様は私にお姉様たちのようになってほしいのでしょうね。